円形脱毛症とは
何の前触れもなく、毛が抜けてしまい、多くは境界がはっきりした円形の脱毛斑がみられるようになります。大半は直径2~3cmの脱毛斑が単発あるいは2ヵ所程度の単発型で、この場合は、これといった治療をしなくても自然と治癒するようになります。
ただ単発型以外にも頭全体に数ヵ所の円形の脱毛斑が多発する多発型、多発した脱毛斑同士がくっついて、さらに大きな脱毛斑を形成する多発融合型、頭髪がほとんど抜けてしまう全頭型、頭髪だけでなく、全ての体毛が抜け落ちてしまう汎発型というのもあります。
発症の原因については、自己免疫疾患やストレスといったことが挙げられていますが、完全に特定されたわけではありません。
治療について
治療内容は症状の程度によって異なります。円形の脱毛斑が単発~数個程度であれば、液体窒素療法、ステロイドあるいはカルプロニウム塩化物の外用療法、エキシマライトによるNB-UVB(ナローバンドUVB)療法を使用していきます。ステロイド局所注射が併用されることもあります。 全頭型脱毛の患者さまは、ステロイド外用療法、ナローバンドUVBによる紫外線療法に加え、局所免疫療法、ステロイドの内服薬や点滴をするなどが行われる場合もあります。
当クリニックでは、液体窒素療法、ステロイド・カルプロニウム塩化物の外用療法、エキシマライトによるNB-UVB(ナローバンドUVB)療法を主に行っております。ステロイド局所注射が併用されることもあります。全頭型脱毛の患者さまは、ステロイド外用療法、ナローバンドUVBによる紫外線療法を行います。症状に応じてステロイド内服治療を検討する場合もあります。